子育てと住まい

なぜ流山市が選ばれるのか — 待機児童ゼロの裏側と東京23区で同じ条件の区

目次

「30代の夫婦が家を買う」瞬間、優先度が最も高い条件の1つは「子供を安心して預けられる街か」です。その象徴として語られるのが 流山市(千葉県) 。2021年、人口16万人の自治体が 待機児童ゼロ を達成し、「母になるなら流山市」というコピーで子育て世代の移住率全国トップクラスになりました。

この記事では、流山市が何をやって成功したのか、そして東京23区の中で「流山市に最も近い子育て環境」を持つ区はどこか、公開データで検証します。

流山市が待機児童ゼロを達成した具体策

2019年時点で 42名 だった流山市の待機児童は、2020年 26名 → 2021年4月 ゼロ に。わずか2年間の改善です。背景には4つの政策があります。

1. 保育施設の大量新設

2014〜2022年の8年間で 認可保育所を20施設以上新設。定員を ほぼ倍増させました。特徴的なのは「駅近 + 大容量」の組み合わせで、新築戸数を事前に予測し、保育所設計を先行させた点です。

2. 駅前送迎保育ステーション

流山おおたかの森駅・南流山駅に設置された 「送迎保育ステーション」 。月2,000円で、朝は駅で子供を預け、ステーションから契約保育所へバス送迎。夕方は再びステーションに戻って親が駅で受け取る仕組みです。

これにより 遠くの保育所 = 実質的に近くの保育所 となり、定員が空いている郊外の施設をフル活用できるようになりました。

3. 保育士確保策

保育士 住居手当(月最大82,000円)・奨学金返還支援・給与加算など、保育士を「選んで残る街」 にする支援を集中投下。

4. 都市計画連動

「都市マスタープラン」に子育て環境を明記し、新興住宅地の開発許可と保育所計画を連動。民間マンションの建築確認に「近隣に十分な保育定員があるか」を組み込みました。

結果: 人口も住宅価格も上昇

指標 2015年 2024年
流山市 人口 約17.3万人 約21万人 (+22%)
マンション 平均価格 (新築) 約4,000万円 約5,800万円 (+45%)
0〜5歳 人口比率 全国平均以下 全国TOP10

子育てしやすい街 = 住宅需要増 = 価格上昇 という好循環が起きました。これは単なる「住みやすさ」ではなく、資産価値の観点 でも意味を持ちます。

東京23区で「流山モデル」に近い区はどこか

流山市は千葉ですが、東京23区で勤務する家庭にとっては通勤1時間以上。「東京都内で同じ条件」を探したい方向けに、公開データで 「子育てしやすさスコア」 を計算すると、上位はこのような結果になります。

チェリ街 子育てスコア 上位5区 (2024年データベース)

順位 区名 スコア 待機児童 特徴
🥇 1位 杉並区 74点 0名 治安23区TOP3・保育施設充実
🥈 2位 江東区 70点 0名 豊洲・有明の新興住宅地、保育所大量新設
🥉 3位 練馬区 67点 0名 公園面積23区2位・家族人気
4位 大田区 64点 0名 面積最大・多様な住環境
5位 墨田区 59点 0名 スカイツリー周辺再開発・子育て環境向上中

(※ 合成スコア: 待機児童 40% + 保育施設 定員/0-5歳 30% + 1人当公園 15% + 治安 15% の加重平均)

特に「流山モデル」に近い区: 江東区

江東区は流山市と同じパターンをたどっています: - 2014年以降、認可保育所を数十施設 一気に新設 - 豊洲・有明のタワーマンション群と連動した都市計画 - 2024年 待機児童ゼロ 達成 - 結果として、江東区のマンション価格は2015〜2024年で約1.5倍に上昇

江東区は「東京版 流山」と言ってもいい再開発が進んでいる区です。

子育て条件を「買う前に」確かめる方法

従来、子育て環境は「住んでみないとわからない」とされてきました。しかしチェリ街では、購入検討段階で 次のデータを地図上で色分け表示できます:

  • ✅ 待機児童数 (0名達成の区は緑色)
  • ✅ 保育施設 定員 / 0〜5歳人口の比率
  • ✅ 1人当公園面積
  • ✅ 治安 (1000人当 形法犯 認知件数)

チェリ街 地図ページ「家族モード」 を ON にすると、これらの合成スコアで23区が色分けされ、流山モデルに近い区が一目でわかります。

まとめ: 「子育てしやすい街」= 価値が上がる街

流山市の事例は、子育て政策がまちの価値そのものを押し上げる ことを示しています。家を買う時点で子供がいない方も、「将来子供を持つ可能性がある区 = 資産価値維持される可能性高い区」という観点で選べば、2つの目的 (住みやすさ + 資産価値) を同時に満たせます。

チェリ街は、こうした 「買う前の判断材料」 を無料で地図化しています。広告もなし、業者の紹介もなし、消費者100%の味方です。

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データ出典

  • こども家庭庁 「保育所等関連状況取りまとめ」 2024年4月1日
  • 東京都 統計年鑑 2023〜2024年度
  • 警視庁 犯罪統計 2024年
  • 流山市 「こどもまんなか にこにこプラン」
  • 国土交通省 不動産情報ライブラリ 2025年実取引データ

※ 本記事の子育てスコアは、公開データに基づくチェリ街独自の合成指標です。個別施設の状況は各自治体の最新情報をご確認ください。

更新履歴

  • 2026-04-22: 出典リンク明示、編集方針リンク追加、構造化データ強化
  • 2026-04-19: 初版公開

📊 データ出典

データ最終確認日: — 公式 API の最新データと照合済み

チェリ街編集部

東京23区の住宅購入データを国土交通省・日本銀行の公式APIから直接取得・分析。 広告収入・仲介手数料ゼロの独立系メディア。 著者について →

免責事項: 本記事の取引価格・借入可能額・金利は、公開時点のデータに基づく参考値です。 実際の融資審査・購入判断は金融機関・不動産専門家にご相談ください。 投資判断は自己責任でお願いします。

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